関わりたくない現場

連休も終わり、仕事もぼちぼちと初めています。
右膝の痛みもだいぶ和らいだので、普段通りに仕事していると、やはりまだ完治していなかったようで、
再び痛みが戻ってきてしまい、悪戦苦闘しております。

そんな中、なんとか現場をこなしている日々です。
この時期は毎年暇なんで、少しゆっくりと休みたいところなんですが、仕事があることに感謝しなければなりません。

今週の作業内容をダイジェスト版で書いておきます。


まずは某マンションのマンホール周りのタイル補修です。
2016-05-10f.jpg 2016-05-10g.jpg
マンホールとタイルに段差が出来ていてつまずくとのことで段差をなくす工事です。
工事をする前に何故マンホールが下がってしまったのかを調べる訳ですが、このマンホールの周りはタイルの色が変わっているので以前に補修されていることが分かります。
なんらかの理由で補修をする時にマンホールのフタが砂等で引っかかってちゃんと閉まっていない状態で周りのタイルを仕上げてしまい、後日マンホールの洗浄をしてフタを閉めると段差が出来てしまったという事です。
完全な手抜き工事と言わざるをえません。

マンホールの周りのタイルをめくり、段差がなくなるようにタイル下地を作り、そしてタイルを貼って完成です。

2016-05-10a.jpg 2016-05-10b.jpg → 2016-05-10d.jpg
既存のタイルが手に入らなかったのでよく似たタイルで良いとの事でしたので適当にタイルを選んだのですが、かなり色が変わってしまいデザイン的な感じになってしまいました。



玄関アプローチのタイル貼りもありました。
2016-05-12a.jpg 施工後→ 2016-05-12c.jpg 2016-05-12d.jpg


 
そして昨日まで行っていた現場はここです。

2016-05-08a.jpg
画像ではごく普通の階段つきの玄関ポーチですが、久し振りに色々と考えさせられる現場でした。

プライバシーの問題もあるので、詳しくは書きませんが、この現場は以前に家が建っていて、古屋を取り壊し、そこに新たに新築した現場です。両隣にも家が建っていて、この現場の後ろにも家があります。
信じられないことですが、この家が建つと、後ろの家の住民の出入りが出来なくなってしまうのです。

辛うじて通路が確保されましたが、隣との隙間をぬっての出入りになります。
こんな感じ

2016-05-08b.jpg
この奥に家があります。

奥に行けば幅は少し広くなりますが、手前の一番狭いところで25cmしかありません。
体を横に曲げながらの通行になります。
左側の家の壁もトタンで錆びていてこの壁に体をこすりながらの通行になります。
手前にはポストがあり、角が立っているので非常に危険です。
もし後ろの家が火事や地震など災害が発生してもすぐに逃げることも出来ないし、引っ越ししようにも荷物が出せないです。

こうゆう状況になることは外構プランが出来上がった時点で分かることで、外構工事の前に近隣住民が裁判を起こしましたが、こうしてブロックを積んでフェンスを立ててあるということは新築側が裁判に勝ったのでしょう。
この裁判に3年掛かっているようです。

作業していると、後ろの住民が難儀しながら横の通路を通るのですが、そのたびに何とも言えない気分になります。
とにかくこの現場から一日でも早く逃げたいので、助っ人二流職人を呼んで、一気に仕上げました。

2016-05-13b.jpg

この現場に関して思うことは、せっかく建てた念願のマイホームなのに、近隣住民から憎まれて孤立してしまっては生活しづらいです。
ま、そんなことは覚悟の上だとは思いますが、新築家主は元々人付き合いが苦手なんでしょう。
幸いにも子供さんがいないようで、もしいれば完全にイジメに合うでしょう。
自分の権利を主張するのは自由ですが、裁判で勝訴したからといって権利を盾に敷地境界をフルに使って周りの住民の迷惑など考慮せず、自分のことだけ考えての行動は長い目で見れば大きなリスクを伴います。
・・・て、そんな事は普通なら誰でも分かることです。


少し視野を広げて考えてみると、この土地を売った不動産屋にも問題あると思います。
まず、ここに家を建てると問題が起きることは分かっているはずです。
不動産屋は土地、家を売ることだけが目的な訳で、デメリットは出来る限り隠します。
私の想像ですが、「もし訴えられても必ず勝ちますから安心してください」と入れ知恵しているようにも思います。
でも普通の人間なら訴えられるようなことがある家自体敬遠してしまいますが、人付き合いが苦手な人は相手の感情よりも、法律や書面での内容を重視する傾向があるのでこんな問題が起きるのだと思います。

とにかく後ろの家の住民は悲惨です。学生さんもおられるようで、学生鞄を背負ったままでは通路を通ることが出来ず、カバンを頭の上にあげて体を横に曲げて通らなければなりません。
年老いたおばあさんもいて、スーパー等で買い物した袋を持ちながらでは通路は通れません。
雨の日は通路から出るまで傘をさすことも出来ません。家に入る時も通路から家までの間は傘がさせません。
こんな毎日を送らねばならない住民を横目で見ながら、自分はのほほんと暮らせる神経が私には理解出来ません。
・・というか、理解したくもありません。

仕事ながら、そうゆう人間のために協力している自分が腹立たしかったです。

自営業をしていると、「損して得を取れ」という状況によく出くわします。
今回の件で言えば、自分の敷地の一部を解放してあげることをデメリットと考えるか、メリットと考えるかの違いです。


ま、とにかくこの現場も終わったので気分を入れ替えて、また明日から頑張ります。
プロフィール

yasu

Author:yasu
1965年生まれ。
大阪府富田林市在住
建築関係の仕事をしながら、趣味のギターを弾くのが一番の楽しみです。
好きなジャンルはフォークソング、ロック、ジャズなど
幅広く聴いています。

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