職人

今日は朝から現場を担当した職人を連れてクレーム現場へ行ってきました。

関係者が集まると聞いていたのですが、結局現場に顔を出したのは当方2人と建築屋の代表の3人だけでした。

で、昨日はちょっとでも訳わからんことを言ってきたら吠えてやろうと意気込んでいたのですが、
今日一番やっかいだったのは私が連れて行った職人でした。

この職人というのは私が直接仕事を依頼した相手ではなくて、いつも応援に来てくれている職人に頼むと、
その職人が手配した職人なのです。
ややこしい文章ですが、要は孫請けの職人で全然知らない訳ではないですが、当社とはあんまり面識がありません。

その職人が朝から不服な顔をしているので、尋ねてみると、
「俺はきっちりと施工したぞ。手抜きなどしていない」
と主張し出しました。


私も立場上、そう言われると否定するわけもいかず、職人を納得させるためにも確かめるしかありません。

しかし、割れてしまったタイルが貼ってあった化粧ハッチの3か所は外溝屋さんの方で手直しされていて証拠が残っていません。
やりたくはなかったのですが、修理した3か所の化粧ハッチ以外のハッチのタイルを職人の目の前でめくり、タイル下地の状況を確認することにしました。

結果は・・・

案の定、タイル下地はセメントが薄く、殆ど砂に近い状態でした。
職人も認めざるを得ません。

でも職人はそれでも「これは赤砂だからセメントが混ざりにくいんや」
とのこと。

化粧ハッチの周りのタイルは別の職人が施工したのですが、
そちらのタイル下地はしっかりと固まっていて、色も全然違います。
タイル下地に使う砂は一種類しか用意していなかったので、赤砂は嘘です。

どうやらこの職人は何か不都合なことがあると、言い訳をしたり嘘をついて逃げるタイプのようです。
きっちり施工されてるかどうかはタイルを捲ってプロが下地の状況を見れば一目瞭然なのです。


ま、仕事を任せるのには危険な職人ではあるが、人間的には人のよさそうな感じなので、今回の件は大目に見ることにします。
2012-12-1a.jpg

職人一人で手直しをさすのも可哀そうだったので私も手伝って、昼頃には作業を終えました。

来週末には応援の職人同士の忘年会があり、この職人も来る予定で、酒は飲めないと聞いているので、帰りは家まで送ってもらうことにし、それで今回の件はチャラにしようと思います。



昼からはタイルが足らなかった現場へ行き、仕上げてきました。
2012-11-29h.jpg → 2012-12-1b.jpg


明日の日曜日は休みの予定でしたが、週明けの天気が下り坂のようなので、現場へ行くことにしました。

年末まで毎日出来ることを確実にこなしていきたいと思います。
プロフィール

yasu

Author:yasu
1965年生まれ。
大阪府富田林市在住
建築関係の仕事をしながら、趣味のギターを弾くのが一番の楽しみです。
好きなジャンルはフォークソング、ロック、ジャズなど
幅広く聴いています。

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