先週末になりますが、2ヵ月程前からコツコツと準備していたジャズセッションがありまして、なんとか無事終了致しました。
今日はその時の模様を書きたいと思います。
本番前日にドタキャンする人もいれば、前日に参加表明される人もいて、もう殆ど一人一人に対応出来なくなっていて本番当日はどうなるかヒヤヒヤものでしたが、こちらの心配はよそに皆さんいい大人ですので、適度な気遣いや譲り合いの気持ちも持ち合わせておられて、なんとかスムーズに進行できました。
なかには「ジャズが好きなので見学として参加させてください」と言って参加表明された方もいたのですが、この人のカバンの中に「Fly me to the moon」の歌詞カードがさりげなく入ってるのを見つけたので、頃あいを見計らってお声を掛けると歌ってくれました。
その時の模様です。↓
fly me to the moon fsめっちゃ上手とまでは言えませんが、味のある歌いっぷりです。緊張したのか途中で歌詞が飛んでしまっていますが、歌い方がフランクシナトラにそっくりで、いつもジャズを聴いてるんだなぁとすぐにわかりました。
しかもこの人はピアノも弾けるようで、autumn leavesを急きょセッションさせて頂きました。
演奏を全編聴いて頂きたいところですが、ここにアップできるデータ量が限られていますので、音質を落として1分間だけアップしてみました。
ピアノのイントロから私がギターでテーマを弾き、ピアノのアドリブ~ベースのアドリブを経て、4バースへ突入するところです。
autumn leaves 4bars4バースについては以下に説明を書いておきますので御存じのない方は確認しておいてください。
音質が悪いので分かりにくいかも知れませんが、この演奏はドラム、ベース、ピアノ、ギターのカルテットでのセッションのつもりでやっていましたが、4バースを全く理解していないギターおやじが途中から乱入してきているのです。掛け合いのドラムパートの部分で入ってきてるので、ドラマーが焦ってしまって我を見失ってしまってモチベーションが下がり、ハイハットの刻みも一瞬止まってしまっています。
でもピアノと私はなんとかリズムを見失わずにいたので、4バースから曲のテーマに戻れています。
音を通して無口なピアノのおっちゃんと意思疎通ができた瞬間でもあります。
今回のセッションでは無口なピアニスト以外にもう一人ピアニストが参加されていて、この人のおかげで私はとても楽できました。後で聞くと自宅でピアノ&エレクトーンの講師をしているそうです。
同じ「fly me to the moon」ですが、ピアノをフューチャーしてピアノとボーカルのデュオでやってみました。
fly me to the moon off tempoしっとりとピアノをバックに歌ってもらって2コーラス目からリズムが入ってくるアレンジでやってみました。
リズムを強調させるためにドラムと同時に私もギターでリズムを刻んでいたら、ギターおやじがそれを見て自分も弾きだして、全く違うノリで入ってきました。
その時の模様の演奏はこちら。
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fly me to the moon in tempoボーカリストが自分でリズムをしっかりキープして歌っているので、ボ~と聴いてると気がつかないかも知れませんが、ギターおやじのギターが入ってくると伴奏者のリズムが狂わされ殆ど崩壊状態になっています。特にドラマーは色々なセッションに顔を出しているセミプロ・ドラマーなんですが、そんな実力者でも、途中で手が止まってしまっています。
ジャズはたった一人でもノリが違う人が入ってくるとこうなってしまうのです。
だから常に練習をしてスィングのリズム感を体に染み込ませておかないといけないのです。
最後にこのセッション後に届いたギターおやじからのメールを無断でここに貼りつけておきます。
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お疲れ様でした。
楽譜を添付していただいたおかげでたくさん
演奏することが出来ました。感謝します。
僕もとても楽しかったです。
ありがとうございました。
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ギターおやじの日記にも今回のジャズセッションの感想が少し書いてあったので、これも無断で貼りつけておきます。
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今日はジャズ・スタンダード音だし会に行きました。
とても広いスタジオでしかも700円でした。(3時間)
ここならゆったりと出来ますね。なんとグランドピアノがおかれて
いました。
演奏したなかで僕でも引けるフライミーツーザムーンが
とてもいいなぁって今日おもいました。
let me a spring ・・・ on jupter ..
ここのコード進行がとてもいいですね。
単純な曲っておもって見向きもしませんでしたが。
演奏してみないとわかりませんね・・・。
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(6/20追記)
注1: 4バースとは?
楽曲を4小節単位で楽器同士で掛け合いをすることです。
ちなみに今回演奏したautumn leavesは32小節あるので、
ギター~ドラム~ピアノ~ドラム~
ギター~ドラム~ピアノ~ドラム
で32小節の演奏になります。